日本に溢れているヨガ -合掌:アンジャリムードラ
2018.03.28
日本の中にはヨガがいっぱい隠れているんです。いくつ探せましたか?
両方のてのひらを、顔・胸の前で合わせて拝むことを、私たちは「合掌」と呼びます。
ヨガの中でも頻繁に手を合わせる仕草があります。
合掌した手のハンドジェスチャーのことを、アンジャリムードラと呼びます。
仏教とともに日本にきた仕草
実は合掌はインド起源の礼拝の仕草。
アンジャリ(अंजलि:Añjali)には、「神の捧げ物」「敬礼」「祝福」「崇拝する」などの意味があります。
右手は宇宙の純粋知性を表し、左手は自分自身・・・つまり行動する力を持つもの。
両手を合わせる仕草は、ヨガの求める深い神性と一体になることのジェスチャーなのです。
このように身体と心の調和や、魂の中心につながったバランス表す合唱には、実際に様々な効果があるといわれます。
もちろん手首、指、手の柔軟性を高めることもありますが、心を落ち着かせたり、不安やストレスを減らしたり。
また、エネルギー的にもアナハタチャクラを調和するといわれています。
神性に降伏するのがヨガ
この合掌した手と一緒に、ヨガクラスの終わりや始まりに「ナマステ:नमस्ते namaste」と挨拶されたこと、ありませんか。
ナマスには「弓」の意味や「敬意」などの畏敬の念、また「服従」の意味ももち、憧れを含む言葉です。
テは「あなたに」という意味。
つまり直訳だと「あなたに弓を捧げます」というような意味合いなのです。
それは自分自身はもちろん、そのの中にある神性とそれを反映した精神であるアートマンへの服従の言葉です。
「私はあなたの中に神に敬意を捧げます」「あなたと私は同じ魂である」ということの現れなのです。
日本はヨガを学びやすい国
さて。「ナマステ」は日本にはないじゃない!と思っていませんか?
実は、皆さんが仏教の中で言う「南無阿弥陀仏」。
ナマスとは、この「南無を行う」という意味なんだそうです。
こんな風に、「ナマステ」と似た言葉が日本には他にもたくさんありますよ。
さらにこの「南無」は、聖音「オーム」のことでもあるそうです。
ヨガをルーツとする仏教と深いつながりを持って発展した来た日本には、実はたくさんのヨガが溢れています。
ヨガはマットの中だけでなく、マットの外にもある。
そんなマットの外のヨガを見つけやすいのが、日本という国かもしれませんね。