スリアナマスカーラ:太陽礼拝で大切なこと
2017.04.04
太陽礼拝が、ヨガの中でもっとも好きな動きです。これだけでも十分スッキリ!
ヨガのクラスの中でよく行われているスリアナマスカーラ。
スリアとは「太陽」、ナマスカーラは「礼拝」という意味。
スリアナマスカーラを直訳すると「太陽礼拝」となります。
12のアサナの通る道
スリアナマスカーラは、12のアサナを連続して取ることで、太陽に感謝を捧げる行為といわれています。
12という数は太陽に関連した数字。太陽が12ヶ月かけて、空にある12個の星座を巡ることから来ています。
12のアサナは動きと呼吸をつなげて繰り返されます。そして前屈、後屈などのヨガの基本的な動きが、バランスよく組み込まれているのも特徴です。
まずはスリアナマスカーラの12の動きの流れを、頭で考えなくても自然と身体が動くようになることが大切です。
なぜならスリアナマスカーラにおいて重要なことは「深く長い呼吸から離れず動くこと」だからです。動きを追うことに必死になり、ただ単純な動きとして身体を動かすのではあまり意味がありません。
身体と心を追いかけるために、呼吸をしっかりと見つめる
身体の動きだけを追うだけではなく呼吸と共に、時間をかけて身体や心を緩めていく。かといって緩めすぎないために、しっかりと大地に立ち、深く長い心地の良い呼吸の出来るところを保ちながら、スリアナマスカーラをくり返していくことが重要なのです。
気づかないうちに、身体が強張ったり、呼吸が浅くなることは、少なからずあると思います。
このような身体のサインは、その瞬間の状況に対応するために必要なもので、それ自体悪いものではありません。しかし日常的に長く続いてしまうと、身体や心に負担をかけ、様々な症状を引き起こすことがあります。
こうした緊張を緩ませ、身体や心を解放するひとつの方法として、スリアナマスカーラがあるのです。
「深く長い呼吸から離れず動くこと」により、緩くやわらかく身体や心がほどけていく感覚を感じられます。
さらに、呼吸に集中することで意識は内側に、そして瞑想へと近づくのです。
太陽への感謝を込めるように、ひとつひとつのアサナを大切に、スリアナマスカーラを実践していきましょう。