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輝くエネルギーの身体:プラーナマヤ・コーシャ

mikakowritten by MIKAKO:本郷 みかこ
新緑の現れるエネルギーがめぐる季節が大好きです。ヨガでエネルギーがめぐるのを存分に楽しめます。

 

輝くエネルギーの身体:プラーナマヤ・コーシャ

ヨガでは『人間の身体』は「3つの性質」と「5つの鞘」から作られている、と考えています。

人は意識の集合体で構成されている、とヨガの中では考えており、その大きな器が『人間の身体』とする考え方なのです。その3つの「性質」をシャリラと呼び、5つの「鞘」をコーシャと呼びます。

今回はこの「5つの鞘:パンチャ・コーシャ」について、ひとつひとつお話をしていっています。

1.肉体は身体の一部にしかすぎない:アンナマヤ・コーシャ

人の身体のもっとも芯になる部分と、その大きな意識の集合体を「真我:アートマ -Atma」と呼びます。この「真我:アートマ -Atma」を包み込むように、5つのカバーのようなものがあり、それを「鞘:コーシャ」と呼んでいます。

一番外側にあるのが、最初にお話した「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」です。肉体を指すこのコーシャを、自分自身そのものであるかのように勘違いしてしまう、というお話は前述のとおりです。

この「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」のひとつ内側にあるのが、「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」です。

このコーシャは、具体的に実際に、人が目で見ることはできません。私たちが見えるコーシャはただひとつ、「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」だけです。

「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」は「微細な身体」と呼ばれるもののひとつです。プラーナ、テジャス、オジャスなどを含んでいます。

プラーナとは、空気と共に生体のもつエネルギーを表します。テジャスは「火」「光り輝く」などの意味をもつもので、これもまた消化など、身体的なエネルギーを、オジャスもまた身体的な活力を意味しています。テジャスやオジャスは、免疫力や生命力、輝いている氣の力、すなわち生体エネルギーそのものを表しています。

内側の鞘と外側の鞘は大きな影響を与えあっています。プラーナに満ち溢れ、テジャス、オジャスのバランスが整っている人は、顔色が良く艶があり、声にハリがあるなど、肉体、つまりひとつ外側の「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」の状態を整える力があります。

ヨガやアーユルヴェーダの世界では、手や足などの行動を司る器官を「カルマインドリア」、目や耳などの感覚を司る器官を「ギャーナインドリア」と呼びます。そして、このふたつが結びつくことで、肉体が創られていると考えています。

この組み合わさった肉体を維持するのに必要なのが、「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」と考えているのです。中でも「プラーナ:空気」の力がなければ、生き物は存在できない、生きることができません。

「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」を支えるエネルギー。それが「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」です。プラーナを完全に失うと、肉体は「死」を迎えます。

この「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」を浄化し、肉体に健全なプラーナを取り入れることができるのが「プラナヤマ:呼吸法」になります。

多くの人が取り組んでいるヨガの練習・・すなわちアサナやプラナヤマの練習は、「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」と「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」の両方に働きかけます。

アサナをとることで「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」を整え、よりプラーナの流れやすい身体を作り、そこにしっかりと呼吸法を行うことで「生気鞘:プラーナマヤ・コーシャ -Pranamaya Kosha」も整えていきます。

もちろん、プラーナのエネルギーの流れが滞れば、肉体「食物鞘:アンナマヤ・コーシャ -Annamaya Kosha」も疲れ、枯れていってしまい、そこには痛みや病気といった形で現れるのです。

ふたつの密接に関係している鞘は、どちらもお互いに影響を与え合っています。だからヨガをすることで、このどちらも同時に正しく調整していくことが、もっとも輝く毎日に欠かせないことなのです。

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