心の教会に音を響かせ、内側から浄化するマントラ
2015.10.03
ヨガのバックグラウンドにかかっているCDの、なにやら不思議に心落ち着いたりする言葉。それがサンスクリット語です。
サンスクリット語と日本語はとても似ていると言われています。言語としての発音が、母音をしっかりと発音するためです。日本に古来からある鼻濁音なども、サンスクリット語の発音のなかにはあるのです。
実は単純な言葉の組み合わせでできているアサナの名前
サンスクリット語はヨガ発祥の地インドでも、とても大切にされている言語です。サンスクリット語の練習を繰り替えすと、お腹の深い部分から声を出すことが出来るようになります。また言葉を一音ずつクリアに発声することができるようになります。
そしてなにより! ヨガの用語やアサナ(ポーズ)の名前を知ることができます。アサナの名前は意外にもとても簡単な言葉の組み合わせでできています。
例えばお馴染みの「スリアナマスカーラ」とは「太陽礼拝」の意味。スリアが太陽、ナマスカーラが礼拝を指しています。同じように「チャンドラナマスカーラ」といわれれば・・・チャンドラは月。つまり「月礼拝」となります。
クラスの中で先生が「スリアナマスカーラで動きましょう」と言ったときにも、ひとつの動きとして動いていくことができます。動きが分かっている分、自分の身体に意識を向けやすくもなります。
ときにはアサナの動きや身体の注意を向けるべき場所もわかるようになったりします。人気の高いヨガのアサナである「トリコーナアサナ」は「三角のポーズ」の意味。
三角は、尖った先端と長い辺で作られています。このアサナでは、腰が丸まるめず、あらゆる場所に自分の身体で大きな三角を描くように・・。ピンと貼った背筋と腕、足、ツンと尖った坐骨(お尻)を目指します。
瞑想のように、心の内側へ気持ちよく響かせてみる
最初は短い単語でもあるアサナから。そして少し馴染んできたら、マントラやチャンティングに挑戦です。マントラやチャンティングではいよいよ声を出して発声してみます。
声に出すことに宗教観を感じたり、多くの人に声を聞かれるのが不安な方もいるかもしれません。でも、そんな不安感をひとまずどこかにおいて、思い切って声を出す練習でもあります。
心を唱える単語ひとつに意識を集中していくことは、ひとつの瞑想へ向かった練習にもつながっていきます。あまり深く考えず、ただその音を口の中から押し出してみることにイメージをおきましょう。
クラスの前後に良く唱えられる「オーム シャンティ シャンティ シャンティ」などはどうでしょう。
「オーム」はキリスト教でいうなら「アーメン」と同じような意味合い。日本で言うならば、神社での柏手や南無阿弥陀仏、のような感じでしょうか。
「シャンティ」はよく「平和」と訳されることの多い、心の平安の状態、幸せの状態だったりします。
まずは声に出して幸せでありますように・・・という心を込めてみるところから、初めてみてはいかがでしょうか。
プレジュアのスタジオは音の反響が素晴らしく、演奏家の方にも人気のスタジオです。こんな場所で声を出すと、誰でも綺麗に聞こえてきます。ぜひ自分の心の内側の教会に美しい賛美歌のように、響き渡らせて見てくださいね。