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体の機能を使って心の内側をのぞく・キネシオロジー

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体の機能を使って心の内側をのぞく・キネシオロジー

自分の身体の仕組みを理解することも、ヨガを深めるひとつの方法。そんなひとつの方法として「キネシオロジー」を考えてみましょう。「キネシオロジー|kinesiology」とはギリシャ語の「キネシス|kinesis(運動/動き)」と「ロゴス|logos(学問)」を合成した言葉。ヨガと同じように、身体の構造から生体内の機能変化まで、解剖学、生理学、生体力学など
幅広い視点で運動を科学する学問が「キネシオロジー」です。

キネシオロジーとは直訳すると「運動機能学」という意味。筋肉は肉体的、感情的、エネルギー的な様々なストレスに反応すると弱化します。例えば、びっくりしたりショックなことがあると体から力が抜け、腰が抜けたようになることなどが、この筋肉の反応です。

身体の機能を使って、より良い治療法を探る

この特性を利用して、筋肉の強弱や反応を調べながら心身の不調をホリスティックに見つめ、その後のカウンセリングやカイロプラクティックなどにプラスになる治療に必要な情報を、本人の身体から引き出すことができるのです。その結果、深い場所にあるストレスを解放し、心と体・脳のスイッチを入れることができるため、心と体の問題を同時に扱えるのです。

日本で最も有名なキネシオロジーのひとつは、オーリングテストと呼ばれるものではないでしょうか。指の筋肉の強さを検査するテスト方法で、適切な薬やサプリメントを選ぶ方法として、医療者の間で広まっています。カイロプラクティックなどに通ったことがある人は出会ったことがあるでしょう。

しかし「キネシオロジー」という言葉はまだまだ日本では知られていません。大半の方は、その言葉を聞いてぽかんとします。非常に便利で、世界的に有効だと考えられているのにも関わらず、現在の日本での認知度は、残念ながらそのくらいです。

世界的に有名な補完医療としてのキネシオロジー

キネシオロジーは1960年代のアメリカから始まりました。アプライド・キネシオロジーと呼ばれ、そこから多くのカイロプラクターや治療家がキネシオロジーを使い始めたのです。この頃は身体機能の評価に特化したものでした。その後、より感情にフォーカスし「タッチフォーヘルス」の名でシステム化され一般向けとなりました。さらに学習障害を助けるツールに特化した「ブレインジム(教育キネシオロジー)」も教育現場に取り入れられるようになると、爆発的な広がりを見せました。

現在では200種類以上のキネシオロジーが世界60か国以上で活用されていると言われています。アメリカでは多くの4年制大学にキネシオロジー学部や学科が設けられ、医療保険が適応されている国さえあるのです。また運動機能学として、オリンピック選手などのトップアスリートのコーチは、キネシオロジーの知識をもっている人が多いのです。

日本ではまだまだ知名度が低く馴染みの薄いものですが、多くの理学療法士たちがキネシオロジーを勉強し、リハビリの場で役立てています。また身体に触れることの多い職業の人が、今ようやく技術を習得し始めました。ヨガもまた、ホリスティックに身体をみつめ、そして身体に自分の現状を問いかけるものでもあります。ふたつの効果を上手につかうことで、より深いヨガの世界が垣間見られるかもしれませんね。

2015年9月19日:myooco キネシオロジー×ヨガ ワークショップ開催
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