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幾重にも重なる波の効果・シタールの豊かな倍音

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幾重にも重なる波の効果・シタールの豊かな倍音

皆さんはヨガと聞いてどんな状態を想像しますか? あの独特な数々のポーズでしょうか? それとも座って迷走しているところ? インドの神様に祈りを捧げたり、もしかしたらカレーを食べてるところを想像するかたもいるかもしれないですね。そのどれもがまさにヨガ! 一言で「ヨガ」といっても、実は様々な姿を持っているのです。

ヨガの中でポーズをとることは、「ヨガ」のほんの一部分でしかありません。その中で「ナダヨガ」とは音を通して感じ、学んでいくヨガ。音の波のバイブレーションを体で感じ、全体との一体感を体験するヨガです。

実はこの世に存在するものすべてが振動のエネルギーを持っています。身体やモノを構成している分子たちが、常に動き続けており、振動しているからです。そして音とは物体の響きや話し声といった「振動」が空気などの媒体をつたわって伝播していくものです。水や金属など多くのもので音は伝わっていきますが、音楽のように聞こえているもの、つまり振動の伝導が空間・空気の場合、大気圧に対し高い部分と低い部分が、波として伝わっていく現象が「音」の正体。これが「音の波」です。

こうした音の話をしている中で「倍音」という言葉をよく耳にしませんか? 倍音は、オーバートーン、ハーモニクスなどともいわれています。世の中にはさまざまな音が存在しますが、楽器をはじめ、人の話し声、風や雨、カミナリ、騒音・・、実はすべての音に「倍音」というものが含まれているのです。

すべての音に含まれている豊かな波「倍音」

では「倍音」とはいったいなんでしょうか? 先ほど、音は「波」であるといいました。波形は音以外にも、電磁波や光などさまざまな「波動」の伝わり方を目で見える形にしてくれます。音の波の場合は、一般的に横軸が時間的な変化を、縦軸が大きさを表します。実際に耳に聞こえている音の大きさとは関係なく、この波の形が違うことが、音の違いを生んでいます。

そして実は、この世の中のすべての音は、ひとつの正弦波とよばれる一定の波の組み合わせでできているのです! この世に存在しているすべての音は、たとえそれがどんなに複雑な音だったとしても、ひとつの正弦波の波、つまりひとつの音に対して、複数の波を組み合わせることによってできているのです。ですから実は倍音は、普通の楽器はもちろん、足音やサイレンなど、日常生活にあふれているのだそうです。

そう、倍音の根本とは和音なのです。倍音とは文字通り、ひとつの波に対してちょうど倍の音。それは音を出せば必然的に生じるものです。例えば両手でひもの両端をもってゆらし、ひもの端から端までの大きな波を作ります。これを1倍音とし、うまく手をゆらすと、時々ひものまんなかが動かずに、その左右で同じ大きさのふたつの弧ができることがあります。これが2倍音です。さらに3倍音は、1倍音の中に弧が3つあるということ。このようにして「倍音」は増えていきます。

そしてこの倍音が複雑に、何倍音もの重なりとなって出やすい楽器があるのです。トランペットなどの金管楽器やオーボエなどのダブルリードの楽器はすべての倍音を豊富に含んでいるそう。そしてピアノの起源でもあるチェンバロなどの、爪で弾くことによって弦を振動させて音を出す「撥弦楽器(はつげんがっき)」には、特に多くの豊かな倍音が含まれています。

インドの楽器であるシタールも、実は豊かな倍音を出す「撥弦楽器」。ぜひ身近で弾いて音を出す弦楽器の、豊かな倍音に触れてみてください。倍音には脳波を覚醒しているβ波から、安らかな気分でいるときのα波に導くことが知られています。これにより優れたストレス解消とリラクゼーション効果が得られるのです。夏の暑さに少し疲れたなと感じていたら、ぜひ倍音をきいてみてくださいね。

2015年9月19日:加藤貞寿 インド民族楽器18弦シタールLIVE 開催
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