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心を無にしないでもいい?!マインドフルネスの瞑想

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mikakowritten by MIKAKO:本郷 みかこ
静かな時間を1日の中にもつ。強制的に心をオフにすることが出来る写経は趣味のひとつ。最近は「観音経偈」にはまっている。
心を無にしないでもいい?!マインドフルネスの瞑想

「マインドフルネス」はヨガの縮小版のようなもの。ここでの瞑想はポーズも哲学も、素敵な音楽も必要ありません。ただひたすらその瞬間の事柄に完全に意識を集中させ寄せること。ヨガの中では、ヴィパッサナー瞑想と呼ばれる瞑想に端を発しています。

この瞑想では「心を無にする」必要はありません! もっと簡単に、ひとつのことに心や意識を集中するので十分。心の中で何かひとつの言葉を唱え続けたり、なにかひとつのイメージに意識を寄せたり。もちろんその集中の矛先が「無」であれば究極の瞑想といえるかもしれませんが、それは仏教でいう解脱や悟りを得るために目指していた場所。必ずしもそれを目指す必要はないのです。

この心を無にしなければならないという考え方そのものが、瞑想への大きな障害かもしれません! 瞑想を試みている高僧や日常的にヨガをする人たちに聞いてみてください! いったい何パーセントの人たちが実際に心を無にしようとしているかを! 「瞑想は心を完全に空にしなければならない」というのは幻想です。いま起きているひとつのことに、心や意識を集中すること。それが「マインドフルネス」における瞑想です。

誰でも持っている呼吸を使う

忙しい毎日を過ごしている今の人にとって、無に集中どころか、おそらくひとつのことに集中するだけでもかなりの難しさがあります。インターネットなど、その場に居ながら相手が見えないままに手軽に新しい情報が取得でき、次々と新しいモノ・コトへ意識を向けることがあたかも推奨されている現代。今ここにあるひとつのことに集中するのとは、まったく逆のことを毎日練習しているようなものです。

集中させる「ひとつのこと」の一番のオススメが「呼吸」。呼吸は生きている限り誰もが固有に持っているモノ。無くしたり忘れたりすることもありませんし、呼吸し続けようという努力も必要ありません。そしてあなた一人だけがもっているオリジナルのモノでもあります。まずはごくシンプルに。軽く背筋を伸ばして目を閉じて「吸っている/吐いている」と自分の呼吸を追いかけてみます。「1・・2・・1・・2・」と1で吸い、2で吐く、カウントにしてみても構いません。

ただひたすら呼吸を追いかけていると、たまに意識がそこから離れて雑念が入ってくることがあります。「今日、この後どうしよう?」「あれは失敗だった」または「気持ちがいいなぁ~」なんて。それでいいのです。もしそんな気持ちや意識が現れたら、それ以上に思いや考えをそれ以上に発展させないこと! これがもっとも大切な練習のひとつ。「今日はこの後、あそこ行こう!」という思いも手放して、もう一度単純に意識を「吸ってる/吐いてる」に集中させ、呼吸に戻していきます。

空き時間を使って十分効果を得られる!

別に心がふらふらしたとしても、瞑想が失敗ということではありません。それが良いということでも、悪いということでもありません。心や脳は単にそういうものなのです。とっても気まぐれで、実は自分が思っている以上にコントロールできないのです。そうした心と脳の性質を知り、ひとつのことに集中する練習・・・これが瞑想です。

瞑想にかける時間も1日合計して15分程度で大丈夫。しかも必ずしも続けて行う必要はありません。通勤中でもランチの後でもお風呂の中でも、とにかく合計15分。気軽に呼吸だけに意識を向ける時間をとることで、十分リラックスやリフレッシュまた心の問題の解決など、瞑想でいわれているたくさんの効果を手にすることができます。

「マインドフルネス」でいわれている瞑想は難しいものではありません。そして瞑想中に心が揺れ動いても、別に失敗ではないということを覚えておいてください。心が揺れることはごく自然なこと。瞑想を始めて間もないうちはよく起こります。そして短時間ずつ、ただひたすら行っていけば自然と上達していけます。今の現状から考えれば、ほんの少しでも頭の中に巡っている雑念を減らしたり、整理したりすることができれば、それだけで瞑想の効果があるのです。

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