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日本の自然の中に歴史的にあったヨガ・瑜伽

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日本の自然の中に歴史的にあったヨガ・瑜伽

ヨガを漢字で書いたことがありますか? 「瑜伽」これがヨガを漢字で書いた姿です。これはサンスクリット語の「yoga योग」の音だけを抜き出し、仏教の教えの中で作られたもの。仏教の開祖・仏陀は、菩提樹の下で「瑜伽」を行って悟りに目覚めたといわれています。

仏教として伝来していたヨガ

仏教の「瑜伽」は、ヨガと同じように心の制御・統一をはかる修行法。五感などの感覚器官に意識を向けることで心を制御したり、冥想による寂静によって絶対者(神)との合一を目指すもの。まさにヨガそのものですね。

修行としての「瑜伽」の目的は、人間という小さな自分を大きな自然とひとつになることを目指すもの。たくさんのお寺が森など緑に囲まれているのは、お寺自体がもともとは瑜伽の道場であったからだそう。

世田谷にある地名・用賀は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけてこの地に瑜伽の道場があったから、ともいわれています。今のヨガの姿とは違ったでしょうが、瞑想や仏教の教えを伝える道場だったようです。

インドの聖典『ヴァガヴァッドギータ』にある古代インドのヨガの修行の姿は、現在の日本で出会える「瑜伽」にもっとも近い姿としての「禅」にとても良く似ています。つまり日本にはもうずいぶん前からヨガがあったのです。

ヨガの求めている大自然とのつながり

ヨガはサンスクリット語で牛や馬と車をつなぐ軛を指す「ユジュ」が語源。車が牛や馬につながれて初めて様々な動きや働きをしていくように、体・心・魂を神や宇宙、大自然に結びつけることを求めました。

「瑜伽」も同じように、瞑想を通じ自分の内側にすべてを詰め込みひとつとなる願いです。弘法大師・空海は、世界を構成する六大の要素「地水火風空識」がすべて融け合い、妨げるものがない状態が「瑜伽」だといっています。

仏教の経典にも「瑜伽」の学びを段階を記したものがあります。それが『瑜伽師地論』。孫悟空のでお馴染みの三蔵法師のモデル、玄奘が訳したといわれています。

その中の教えは、多くが『ヨガスートラ』や『ヴァガヴァッドギータ』と同じような教えを説いています。仏教の多くの宗派で唱えられてる「あるがままであれ|如所有性」という教えは、この『瑜伽師地論』から来たものだそう。

「あるがままにある」ということは、自然のままであるということ。自然豊かな日本で、古くからあった「瑜伽」。多くの人がヨガをとても新しいブームとしてとらえていますが、実はあまりに古くから日本にあって、ごく自然にあるために気づかなかったことなのかもしれませんね。

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