毎日があっという間に過ぎていく中で、「丁寧な暮らし」に憧れる方も多いのではないでしょうか？　心の余裕を求めることも多いヨガ。ナチュラル系やロハスの情報に興味を持つこともあって、「丁寧な暮らし」という言葉を聴いたり見たりすることもあるでしょう。

FacebookやInstagramなどのSNSの発達で、たくさんの人の毎日をそっと覗くことが出来るようになりました。働いている人や新米ママとパパ、そして海外で忙しくも華々しい生活を送っている人。そこにはたくさんの毎日が溢れています。

世の中に溢れている「丁寧な暮らし」

綺麗な風景に、新しい仕事や出逢い。有意義で楽しそうな友人や子供との時間に、趣味やスポーツ。皆の日々の活躍を見ながら「イイネ！」をクリックし、ほんの少しのうらやましい気持ちと、ほんの少しの諦めの気持ち。

そんな気持ちを持つことも含めて、自分にできてない部分ばかりが見えてくる。気持ちを奮い立たせて「私も捨てたもんじゃないはず！」とオシャレな「丁寧な暮らし」をSNSへ・・・「丁寧な暮らし」ってなんなのでしょう？　

仕事は皆と楽しく、無駄な時間なく段取りよく。手作りのお菓子にお弁当、手書きの年賀状や暑中見舞い。ベランダやお庭でハーブを育て、部屋をこまめに掃除しながら、休みの日には趣味でお出かけしたり、ゆったり読書・・・

確かにとっても素敵な毎日。でもこれが「丁寧な暮らし」なのでしょうか。心に余裕がある毎日が「丁寧」ということではないですよね。

いつもの毎日に丁寧の意識をつけてみる

「丁寧な暮らし」というのは、丁寧に生きるということでもあります。それは日々のちょっとした活動や時間に、特別な意識を向け、五感で楽しむということではないでしょうか。一瞬一瞬を意識しながら、過去や未来に心を支配されず、いまこの瞬間に丁寧に向き合ってみる。

情報が氾濫している毎日だからこそ、自分にとって余計な要らないことをどんどん省きながら、1日でやろうと思っていたことを3日でやる。そのくらい、今していることに丁寧に心を込めてみる。

「丁寧に暮らす」のは、なにかをするルールを持つことや、具体的な行動を指すのではなく、実はほんの少しゆるく暮らすということ。

丁寧ということは、それだけ時間もかかることでもあります。忙しいときほど深呼吸。スピードが速くなりすぎているときほどゆったりと。そんな気持ちを持っているだけで「丁寧な暮らし」がやってくるかもしれません。