ヨガはいつでも鼻呼吸:口呼吸を治し、顔の筋肉を整える
2016.07.07
ヨガといえば呼吸法!と思われる方も多いですよね。みなさんも腹式呼吸、胸式呼吸といった名前を聞いたことがあるかと思います。
でもそれ以上に呼吸の中で大切なことがあるのを知っていますか?
それが口呼吸か鼻呼吸かということ。ヨガは常に鼻呼吸をして行います。
実は口呼吸をする哺乳類は、なんと人間だけなのです。
つまり鼻呼吸が『ヒト』として通常の、自然な呼吸になります。
近年、顎が小さい、口がぽかんと開いている、顔が長い、歯並びが悪い、顔つきがたるんでいる、上顎よりも下顎が引っ込んでいる…といった方が増えているようです。
これは長く口呼吸をしていたことによる影響があるのです。
恐ろしいほどの悪影響の多い口呼吸
最初のきっかけは、幼児期の鼻づまりなど。
これにより口呼吸が習慣化してしまうことが多いようです。
口はすぐ唇の内側から粘膜になっています。
このため口呼吸は直接、喉に病原菌が付着しやすく病気になりやすいのです。
近年の爆発的インフルエンザ流行の一因とさえいわれています。
口呼吸は免疫力を下げ、精神の不安定を招き、正しい判断能力を低下させます。
身体全体にも大きな悪影響を与えている口呼吸
口呼吸は顔の筋肉をたるませます。口をぽかんと常に開けているため、口の周りの筋肉や、顔周りの筋肉が弱るのです。
このため、食事の時にクチャクチャと音を立てていたり、舌っ足らずのしゃべり方、滑舌が悪くなります。
一時期、睡眠不足の大本になっているとして有名になった睡眠時無呼吸症候群も、口呼吸をしている人に多い症状。
また口呼吸の人は、口呼吸がしやすいように頭を前に出してしまいます。
このことが原因で猫背になります。
猫背になると呼吸がし辛くなるので、無意識にたくさん空気を吸おうとし、さらに口を開けてしまいます。
これが口呼吸の慢性化を呼び、口呼吸を治すのを、さらに難しくしてしまいます。
口呼吸を治すためには
口呼吸をしている人は、普段の舌の位置が間違っていることが多いようです。
舌の正しい位置は、口を閉じたとき、舌先がスポットと呼ばれる上顎のくぼんだ部分、つまり前歯の根元辺りについています。
もし舌先が、下の歯や噛み合わせた前歯の裏側あたりについている場合は、間違った舌の筋肉の使い方になっていることになります。
まずは普段の舌の位置を確認しましょう。
本来の位置にない場合は、舌先を常に前歯の根元辺りにくっつけることを意識しましょう。
そして、ヨガで鼻呼吸の練習をしていきましょう
ヨガは、すべてのことを能動的に、自主的に行っていきます。
鼻呼吸をすること、背骨を正しい位置に自ら能動的に連れて行く姿勢を良くしていくこと。
どちらも自分の身体で一度獲得してしまえば、何度も見直さなくても、いつでも快適で健康な身体でいられるのです。