誰でも使える言霊エネルギー・マントラ
2015.08.15
ヨガのクラスのなかで声に出したことがある方もいるであろう『om』。オームはすべての音と文字の源、あらゆる言語と思考の源といわれています。
ハッキリと口を開けた身体の底から出される「オー」お音から始まり、ゆっくりと閉じられ「ム」の音が身体全体、頭全体に響くことで終わります。
唱えるための言葉たちマントラ
このように声に出される音を「マントラ」といいます。マントラとは「考える、思う、熟考する」の意味をもつ「マン」に「トラ」という接尾語がついて出来上がってます。
つまり「マントラ」という言葉は、考えのためのツール、心の道具という意味を持っています。深く考えるときや、心をクリアにしたいとき、そして瞑想や知識を理解するために使われるものという意味です。
「オーム」は短いマントラですが、最初のヨガの姿が書かれた『ヴェーダ(聖典)』の長い詩のこともマントラといいます。マントラは、人か「唱える」ために作られたものです。
振動のエネルギーを身体に取り入れる
呼吸をすることで目に見えない細かな酸素を身体に取り入れるように、マントラを唱えることで、マントラの持つ微細なエネルギーを取り入れることができます。
マントラを唱え、その振動と効果をじっくりと自分に浸透させることで、心や想いに良い影響を与え、より良い方向へ自分を導くことができるのです。
最初、大きな声を出して唱えることには抵抗を感じる方もいるかもしれませんね。心配だったら小さな声で合わすことや、声が出ていると想像することから始めてみてください。
マントラは声に出して唱えてもよいし、心の中で唱えても良いのです。一番効果があるのは、心の中で繰り返し同じマントラを唱える「ジャパ」ともいわれています。
自分の良い面を引き出し、気づく
慣れてきて、声に出したいと思ったら、ぜひ素直に声を出してみてください。サンスクリット語と日本語はとても似ているので、そんなに心配はいりません。
日によって自分の声の響きや、感覚が違うことを味わえるでしょう。そんな小さな実感のなかで、心の静寂が深まり、自分の本当に良い面に気づけるようになります。
マントラを唱えることで、自分の中に自然に備わっている力や優しさ、すべてのエネルギーが起こされ、素敵な人生を歩むきっかけとなるかもしれません。