イメージを使ってメンタルを鍛えるヨガ
2015.08.12
健康を考えたときに、最近では誰もが意識するようになっている心と身体のバランス。身体的な健康のためのトレーニング以上に、精神的な心のケアやメンタルトレーニングにも重きが置かれるようになってきました。
最近はこうした心のケアやメンタルトレーニングも進化し、様々なバリエーションが生まれています。理想的な心理状態である「ゾーン」を意識し、脳波を測定しながらのイメージトレーニングや、眼と脳の関係を強化するビジョントレーニングなども注目されています。
現在のメンタルトレーニングでは、脳の仕組みを上手に使いながら、その中にある心を鍛え、瞬時の判断力やヒラメキを高めることが注目されているのです。
自分の気持ちなどをうまく調整するセルフコントロール能力を高め、不安やプレッシャーに負けない自分を毎日の練習によって作り、自分が得た技術や能力を、いかにコンスタントに発揮していくのか。メンタルトレーニングは「心・技・体」のバランスのとれた健康を創り上げるのにかかせません。
潜在意識の特性を上手に利用する
人の心の中は不思議なもので、悪いイメージは即座に潜在意識に入りこみます。これは人が弱い生き物で会った時の名残。返して、良いイメージは何回も繰り返さないと潜在意識になかなか入って行きません。そこで反復練習が大切になってきます。
バッティング練習に素振りが欠かせないように、潜在意識へも、良いイメージの記憶回路を作るための繰り返しの素振りが欠かせません。楽しい思いや自分の願望を夢見ることは大切なのです。
この素振りは単なる理論を学ぶためではなく、「打つ」と思った瞬間に無意識に正しく打つことが出来るためのもの。潜在意識に常に良いイメージをインプットすると、脳はその実現に向けて驚くほどのパワーを発揮します。
そして潜在意識は、イメージによる仮想体験と実体験の区別がつきません。つまりイメージをうまく定着させれば、その通りに身体を動かすことが可能です。イメージトレーニングは、こうした脳の仕組みを利用しています。
アサナの意味を理解することでより深い練習を
アサナの練習の中で、様々なイメージを上手に使うことは大切です。例えばお馴染みの「ヴィラバドゥラアサナ」には戦士のイメージがありますし、他にも多くの実在のモノから作られたアサナが多いのです。そして多くのマントラも、それぞれ異なった意味を持ちます。
ヨガはフィジカルとメンタルを同時にトレーニングするのにぴったり。定期的に行うことで、身体を使い鍛えながら、さまざまなイメージを脳に入れることができます。そしてアサナの持つ様々な意味やイメージはとてもポジティブ。
この世界を乗り越えていくためにプラスになるイメージがたくさんあります。ぜひフィジカル、メンタルのトレーニングに、ヨガを取り入れてみてください。