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世界の創造主もヨガをしていた!ヨガのはじまり

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世界の創造主もヨガをしていた!ヨガのはじまり

ヨガとはどこから生まれたのでしょうか。ヨガの始まりを探しに時代をさかのぼっていくと、それはまさにインド文化史をたどっているような感じになっていきます。

ヨガの始まりは古代インドのヴェーダ文化の中。ヴェーダ文化は紀元前6500年から4500あたりに始まったといわれています。ヴェーダ文化の中心は『ヴェーダ』という宗教書籍。キリスト教における『バイブル』のインド版です。ヴェーダは最初、長い時間をかけて歌い語り継がれた物語が書き留められて生まれました。このヴェーダを歌う「ヴェーダ詠唱の伝統」は、世界無形文化遺産に登録されています。

「ヴェーダ」とはサンスクリット語で「知識」の意味。4つの代表的な聖典文献があり、ヒンドゥー教の思想、哲学のベースとなります。古い順に「リグ・ヴェーダ」「サーマ・ヴェーダ」「ヤジュル・ヴェーダ」「アタルヴァ・ヴェーダ」といい、中でももっとも古い「リグ・ヴェーダ」が最重要の経典とされ、いくつかの詩の形で構成されています。
 
ヴェーダは、リシ(神仙)と呼ばれる超能力を「修行」で獲得した仙人が、宇宙の波動から聞き取って記したとされています。いわばこれはインドの『日本書紀』。世界の創造についてや、インドの神様が起こした偉業、さまざまな不思議な出来事と魔術の呪文のような言葉など、その当時の宗教儀式の方式や思想と共に、壮大世界観を描き出しています。ヨガの哲学と練習はここから発生しました。

物事を成し遂げるために必要なこと

このヴェーダの中に「タパス」という言葉が記されています。世界の創造者は「タパス」を行い、この世界を創造したというくだりです。このタパス、現代ヨガの教科書『ヨガスートラ』の中で描かれる「八支則|8つのヨガの方法」の中にも書かれています。「八支則」の2つめの教え「ニヤマ|自分自身に向き合うための規範」の中です。

タパスは「焼く」という意味の動詞が語源。「苦行」と訳されがちですが、意味は少し違います。タパスとは生きる中で、物事に向き合う姿勢を定義したもの。ヨガとしての勉強はもちろん、日常の仕事やありとあらゆることにおいて、「火の意志」つまり、強い決意と気合を胸に抱け、ということを示しているのです。

タパスとは、熱を持って一生懸命、目の前にある出来ることを積み重ねること。「いまここ」に意識をおき、自制をもって根気強く物事に向き合うことなのです。ひとつのことに集中し、長く続けていくのはとても難しく大変なことです。ですからときには「苦行」になることもあるでしょう。しかしその苦しさを受け入れる強さを持つこと。すべてをあるがままに受け入れ、いまこのときを大切にしていくこと。そのことが巡り巡って、「呼吸に集中する」ということにつながっていきました。

ヴェーダに現れた哲学が次世代へ継承を繰り返し発展し、ずっとのちにヨガの経典・教科書といわれる『ヨガスートラ』を形造っていったのです。身体を使うヨガの前に、思想の形でヨガがあったのです。なんとインドでは、世界の創造者がヨガを学んでいたわけですね! この世界の創造者はシヴァ神へとつながり、さらにそのずっと後、仏教の開祖である仏陀も最初は苦行で修行し、最後に瞑想で悟りを開いたわけです。

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