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シャヴァアサナとヨガニドラ:内側にある違い

アサナクラスの最後に必ず行う「シャヴァアサナ」。
マットに横たわり、両手両足を広げ、目を閉じ、身体を脱力させてゆくアサナです。

「ヨガニドラ」の練習も、まれに座位で行うことがあるにせよ、シャヴァアサナのように横たわった姿勢で行うのが一般的です。
そのためこのふたつは、外側から見た場合、「同じ目的を持って行っている」と思われることもあるかも知れません。

でも実は、「シャヴァアサナ」と「ヨガニドラ」の目的には、明確な違いがあるのです。
それは何でしょうか?

自分自身への入口としての肉体

シャヴァアサナは、「アサナ」つまり瞑想の準備として身体を整える方法のひとつなので、主に肉体にフォーカスをしています。
身体から完全に力を抜き、深いリラックスを得ることが大きな目的のひとつです。

そして、その完全なリラックスの先にも目的があります。

私はクラスでシャバアサナ中に、『身体の感覚を手放していきましょう』と声をかけることがあるのですが、身体を完全に脱力させると、意識は保っているのに身体感覚が失われたような状態が訪れます。

日常のなかでは、「私=身体」という概念を強く持ちながら生活していますが、シャバアサナでは、身体と私(意識)の間に隙間を作り、身体と意識を分けていきます。

その時に認識出来るのは、「私=身体」という概念を超えた、奥深いところに存在する自分自身の存在です。

シャヴァアサナは、肉体を脱力させ身体感覚を手放すことで、奥深い自分に出会う入口に立つことだともいえるかも知れません。

肉体を超えて、その先へ

一方、ヨガニドラの目的は、シャヴァアサナで得られる体験の先にあります。

身体感覚を手放し、奥深い自分に出会う。
そして、その奥深い自分の部分にフォーカスをしていきます。
シャヴァアサナで得られた肉体の概念を超え、心や感情や意識、または本質的な自分に光を当てていくのです。

ヨガニドラでは、前半部分で肉体への声かけを行います。
一般的に「ボディスキャン」とわれている部分です。
ガイドに沿い、意識を使いながら、肉体の奥深い部分をリラックスに導いていきます。

後半で行われる声かけは、心や感情や意識、奥深いところにある緊張を解放するためのガイダンスです。
ガイダンスの手法は多岐にわたり表現も様々ですが、その全てに『奥深い部分の緊張の解放』という目的があります。
ガイダンスはあくまでガイドであり、緊張の解放を促しているのは自分の意識です。
そういった意味で、ヨガニドラは意識の練習だとも言えるでしょう。

自分自身の内側へ目を向けて

ヨガの練習は、アサナでもヨガニドラでも、その先にある瞑想の練習であったとしても、外側から見たときにどう見えるか?よりも、内側に何が起こっているか?ということの方が大切です。

シャヴァアサナとヨガニドラ。
外側から見たときには同じ状態に見えるかも知れませんが、内側に起こっていること、内側に起こしたいことには、大きな違いがあります。

ヨガの練習を自分自身の内側から捉えると、日常的に行っている練習が、もっと豊かで意味のあるものになっていくかも知れません。

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