初心者なんですけど・・・:ヨガの「レベル」を考えてみる
2017.07.17
運動嫌いで運動部に一度もいたことがないところが、ヨガのスタート地点。
ヨガを教えている中で、「初心者なので…」「初めてなのですが…」というお話をよく聞くことがあります。
私はとにかく子供の頃からいわゆる運動音痴で、運動をせずに30歳を越え…そこからヨガを始めました。ですので、その心配は良くわかります。
初めてであること、はよくあることのはず。
人生を歩き続けていくと、段々と、人は初めてのことを避けるようになっていきます。
初めてのことは失敗するかもしれないし、初めてだから不安だし、だから私たちは自分に予防線を張ります。「初めてだから仕方ない」こんな予防線の方が多いのではないでしょうか。
でも実はここまで生きてくるのに、私たちは何度も「初めて」を乗り越えてきています。その時、私たちは「初めて」を不安なものだと思っていなかったのです。
子供の頃…「初めて」は新しい世界への扉。わくわく、ドキドキするような、何か素晴らしいことを持ってきてくれるものだったはず。是非もう一度、その感覚を思い出して、扉を開けてみましょう!
ヨガのレベルってどういうこと??
ヨガスタジオによっては、クラスを「レベル」で分けてくださっているところもあります。不安を取り除く上で、これは素晴らしいことです。
そして本来、このヨガの「レベル」とは、ポーズ自体の難しさではなく、ヨガのアサナの中で自分がどれだけ、自分の内側にフォーカスを向けられるか?なのです。
ヨガは「レベル」ではないところで動くもの。そこに素晴らしいヨガ講師がいれば、すべての人が等しく、誰もがいつからでも始められるもののはずだからです。
初心者のやること、中級者のやること、上級者のやること
どのスタジオのどんなクラスに出たとしても、まずはいくつかの指示によりポーズに入ることに慣れましょう。いわばこれが、初心者のやるべきファーストステップです。
講師の支持に従い、安全に身体を動かし、そしてしっかりと呼吸を見つけていきます。ヨガは、呼吸のエクササイズですから、まずはそのことに慣れましょう。
そして中級者になったら、ただ形をとっているだけではなく、自分の全身の状態に感覚と心を傾け、アサナを探索していくのです。骨盤や腕や手、脚と足…そして目線に至るまで、均等にバランス良くポーズを取ることを、積極的に学んでいきましょう。
そして更に慣れてきたら、上級者としてのトライ。より多くの感覚に注意を向けながら、柔らかさと強さを組み合わせ、しなやかでありながら安定した形を探すのです。そして深い呼吸を使い、自分の内側へいかなるときも感覚を導き続けます。
ヨガは何といっても、呼吸を使った瞑想への、自分の内側への旅行なのです。
それでも不安なときは。
とはいえ…レベルが書かれていないクラスは不安なもの。そんなときはクラスの負荷強度を聞いてみると良いでしょう。
総じて緩やかな流派、しっかりとした形の流派…流派によって様々です。是非今の自分にあった流派をみつけてみてください。
そしていつでも自分の内側にある、小さなステップアップも忘れずに試みてみてくださいね。