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ヨガニドラが得意なこと ─トラウマの解消と浄化のヨガニドラ

Nidra-column

atuko-corumwritten by ATSUKO:井上 敦子
身体の緊張以上に、心や内側の緊張を解放するのが得意なのがヨガニドラです。
ヨガニドラが得意なこと ─トラウマの解消と浄化のヨガニドラ

ヨガの練習を真面目に続けていくと、続ける目的は人それぞれ異なっていても、誰でも同じように訪れる変化があります。
それはヨガの練習を続けてきた結果もたらされる、心身の浄化です。

浄化は『緊張の解放』と言い換えることも出来ます。
肉体にとっての緊張の解放は、主にアサナの練習を続けることで実感することが出来ます。
アサナの練習を終えたあと、『心がスッキリした』と感じる方も多いのではないでしょうか。

それは筋肉の弛緩であったり、リンパや血液の流れの促進、呼吸の深まりなど、目に見えて分かりやすいかたちで現れます。

身体の緊張の解放は、間接的にではありますが、心の緊張を解放する手助けをしてくれます。

身体の緊張が解放されると、そこに関係しているより深い部分、エネルギーの領域(プラーナマヤコーシャ)や心の領域(マノマヤコーシャ)にも少なからず変化が訪れるのです。

しかし、身体に深く強い緊張があるように(通常のアサナの練習では治らない肩こりがあるように!)、心にも深く根付いてしまった緊張が存在します。
この種類の緊張を一般的には、心の深い傷と呼んだり、トラウマと呼んだりします。
そして残念ながら、アサナの練習では解放することが難しい緊張です。

曇りない眼差しを求めて

私たちが喜びを感じるとき、または悲しみを感じるとき、その感情には根っこが存在します。
その根っこが健全な状態の根っこであれば、育つ感情も健全でしょう。

では、根っこが歪んだり、硬く固まってしまっている状態だったとしたら?
その根っこからはどんな感情が育つでしょうか。

起きている現象のあるがままを見る目が曇り、硬い根っこから湧き出る極端な感情に飲み込まれてしまうかも知れません。
目の前に広がる世界をありのまま見ることが出来なくて、自分流の色眼鏡で世界を見てしまうかも知れません。

このように心に深く根付いた緊張(トラウマ)や心の傷は、私たちの感情や行動、ものの捉え方にダイレクトに影響します。

この種類の緊張を解放する手段として適しているのが、ヨガニドラであり瞑想です。

繰り返すことで手放される要らないもの

ヨガニドラの練習では、様々な声掛けをつかって意識を持ちながら、心に深く根付いた緊張を解放していきます。
自分の意識をもって、自分の力で奥深い部分の固まりを柔らかくしていくのです。
それが浄化につながり、トラウマの解消にも繋がります。

明確にその根っこが見えていなくても良いのです。
何がトラウマなのか、探っていく必要もありません。
ただ繰り返しヨガニドラの練習をしていくこと。

続けていくことによって、根っこは確実に変化をしていきます。
根っこが変化をすると、当然ながら表面に現れる感情も思考も変化をしていきます。

ヨガニドラの練習は、そんな風に私たちを根本から整えてくれる力を持っています。
もし、心の根っこに硬さを感じる瞬間があるのであれば、ぜひヨガニドラの練習を実践してみて下さい。

自分の持つ浄化の力を奥深い部分へ働かせ、あるがままの世界を感じられる透明さを得ること。
それは、とても豊かで慈悲深い練習だと感じています。

今抱えている根っこも大切な自分の一部。
否定することなく、優しさを持って向き合っていく方法をヨガは教えてくれます。

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