伸びやかで自由な身体を手に入れる:筋膜リリースとヨガ
2016.10.25
written by MAYO:山口 真代 br>
毎日カバンにはテニスボールが入っています。ちょっとした時間にコロコロ・・と!
筋膜が人の身体と心の制限に関係していること
筋膜とは筋肉を包んでいる膜のこと。
私たちの身体の形を保持するのに欠かせないものです。
筋肉や骨を包んでいるだけでなく、身体を全身タイツのようにぐるっと包み込み、そのテンションで身体の形と骨や内臓の位置を保持しています。
筋膜は形状記憶するという、大きな特長があります。
身体の動かし方の癖やケガなどで筋膜に固い部分ができてしまいます。
すると、それに引っ張られるようにつながりのある他の部分の筋肉もつっぱり、動きに制限や慢性的な痛みを引き起こします。
さらに筋膜は身体の痛みだけでなく、傷ついた心の記憶もデータベースのように保存しているのです。
実は、筋膜をリリースすることは、身体の痛みと共に、心の苦しみもリリースしていくことを目的としているのです。
アサナを変えていく力のある筋膜リリース
ヨガを始めたばかりの方の中に、筋肉痛になったことがある方はいませんか?
私自身ヨガの指導を始めてすぐの頃、毎日のヨガの練習とレッスンで常に筋肉痛という状況になりました。
まさに身体の痛み。その解決方法が「筋膜をリリースする」ということでした。
筋膜リリースに使う本格的な道具は色々とありますが、やはりテニスボールが最適。
形状として筋膜リリースに最適なのはもちろん、馴染みのある感覚がありますし、身近で価格はお手頃。
軽いのでいつでもカバンに入れていても大丈夫です。
そもそも小さな頃から、マッサージをするのもされるのも好きだった私。
すぐに筋膜リリースのコツと、マッサージのやり方に馴染んで行きました。
そしてヨガの筋肉痛をテニスボールで筋膜をほぐしている中で、気づいたことがあったのです。
それは、アサナをより深く見ることができるようになったこと!
身体にスポット的に意識を向ける筋膜リリースと、リリースされた筋膜によるアサナ。
筋膜リリースの後のアサナでは、自分がどう動けばより気持ちよくアサナをとれるのか、すぐに気づくのです。
それ以来、ヨガクラスの前に、その日感じたい場所をテニスボールでほぐしてからはじめることも増えました。
そして私自身のアサナも大きく変わっていったのと同じように、心にも変化が起こりました。
意識をした身体の場所に、エネルギーは流れていく
皆さんは、腰が痛いとき、膝が痛いとき、無意識に手を当てていませんか?
私は小児ぜんそくで身体が弱く、発作の時に背中をさすってもらうだけで楽になった記憶をもっています。
思えば、ツボ押しやお灸大好きだった祖母の肩もみをして、お小遣い稼ぎをしていたのも懐かしい記憶です。
実は、エネルギーは意識を向けたところへ流れるという法則があります。
ヨガの練習でも筋膜リリースでも同じこと。
筋膜の固まった部分を強力にほぐす筋膜リリース。
それによって、まずは痛みのない身体で、柔らかさとみずみずしさを取り戻す。
さらにヨガのアサナでつながりのある筋膜のそれぞれを正しい位置にセットし、正しい動かし方を学ぶことができます。
筋膜リリースを行ってからヨガをする。
それは、優しく手を当てるように自分の身体と心によりフォーカスすること。
身体の固さだけでなく、吐き出しきれていなかった心の固さもほぐし、柔らかくなるのです。
自分の身体によりピンポイントでエネルギーを満たし、より自由な身体とアサナを手に入れ、健やかで伸びやかな、自由な心を手に入れる準備をしていきましょう!